新しき人間主義の哲理
今年、研鑽しようと思っている書籍の中に、『法華経の智慧』があります。
この『法華経の智慧』は、池田先生の著作の中でも、特別な意味を持っていると私は考えます。
その理由は、随筆・新人間革命1「日に日に新たに」の記述と、『法華経の智慧』の連載期間にあります。
随筆・新人間革命1「日に日に新たに」には、池田先生が「十年ごとの人生の来し方と未来の指標」を綴られています。
十歳まで (〜1938年)平凡な漁師(海苔製造業)の少年時代
二十歳まで(〜1948年)自我の目覚め、病魔との闘い
三十歳まで(〜1958年)仏法の研鑽と実践。病魔の打破への闘い
四十歳まで(〜1968年)教学の完成と実践の完成
五十歳まで(〜1978年)社会への宣言
六十歳まで(〜1988年)日本の広布の基盤完成
七十歳まで(〜1998年)新しき人間主義の哲理を確立
八十歳まで(〜2008年)世界広布の基盤完成なる哉
一方、『法華経の智慧』が『大白蓮華』に連載されたのは、1995年2月号〜1999年6月号です。上の記述に当てはめると、この期間は、
七十歳まで(〜1998年)新しき人間主義の哲理を確立
にまたがっているのが、分かると思います。
『法華経』が「古き人間主義の哲理」とすれば、その『法華経』をテーマとした『法華経の智慧』が「新しき人間主義の哲理」とするのは、決して強引ではないと思うのです。
その発想を、確固たるものにするため、これまでも読んではきましたが、あらためて、本年、『法華経の智慧』を研鑽していこうと決意をしています。